日本の夏は暑くなった。日差しも強くなった!!

地球温暖化が原因かもしれない。ランにとって日本の夏は暑すぎる。

暖房は容易に出来るが冷房は簡単ではない。「山上げ」も出来ない。

こういう条件の中でもラン作りというのは適地適作を神棚に上げて、無謀を知り

ながら多くの種類を作る。株を弱らせる条件はいろいろあるが、ランは多年生植物だから、
気がついた時は既に半年前に悪いことしているから安楽死を待つことになる。
異郷の地で生きなければならないランから見れば、これほど哀しいことはない。
人間の身勝手の極みである。そこで、ナンプ病にかからない、丈夫な強い株を作る
宇井清太秘密の栽培法のポイントを公開する。

      1 ラン菌と共生するラン栽培をすること。

    ランは菌根植物である。この基本がこれまで出来なかった。
多くのランに共通するラン菌を発見できなかったので、ラン菌削除のコンポストで栽培してきた。
菌根植物であるランが共生する「菌」がいない状態では、根本の根が「菌根」になっていないから
元気さが足りない。自生地の「したたかな強さ」がない。それが結果として
「耐寒性」「耐暑性」が劣る株になる。養分吸収、光合成に「ラン菌」が大きく関係している。
夏負けしない株を作るには、これからは
SUGOI-neで栽培すること。
根腐れにもラン菌は非常に深く関係している。ランつくりの根本は「根つくり」である。

 2 紫外線をカット、少なくすること。

    遮光することと紫外線カットは同じではない。遮光というの○○%というように光量の制限である。

 紫外線カットというのは光質を変えるということ。植物の進化の歴史は
「紫外線」との戦いの歴史でもあった。フロンガス規制が行なわれ、
女性の大敵が紫外線と騒がれ
UVカットの商品があふれるのに、
同じ生き物であるラン栽培では紫外線に言及した本はない。
高温で弱った葉に紫外線が当たれば更に葉が弱る。
バックの葉に大きなダメージを与える。
UVカットフィルムを張ること。
ハダニが繁殖出来ない。何よりも老化を防げる。これからは紫外線を考えること。

   3 散光にすること。

       光には直接太陽から葉に当たる直光と雲、霧の粒子に当たって散らばる「散光」があるが、
       この散光条件下で進化したランが多い。ランの自生地は霧が発生する。樹木の木 漏れ日。
       散光の時間帯が非常に長いところである。霧の中では「葉焼け」は起こらない。
       散光だからである。同じ
3万ルクスでも直光で葉焼けは起こるが散光では起こらない。
      散光にすることと遮光は意味が異なる。散光であれば葉に水が溜まっても心配はない。
      葉の温度上昇をかなり防げる。このことが夏を無事越せる重要なポイント。
      直光を当てて扇風機ガンガンではランを弱らせる。40%のダイオネットでは
      60%の直光が葉に当たるということ。紫外線も当たるということ。
      株が暑さで弱ると簡単に言うけれども、この表現は適切ではない。
      寒暖計の気温の数字の問題ではなく、葉が感じる体感温度と葉の
      温度の問題である。気温30℃でも葉温が50℃ということがランでは普通にある。
      他の植物では気温より葉の温度は低いのであるが。ラン栽培では気温を測っても無意味である。
      飽くまでも葉の温度。葉の温度を調べること。この葉温のこと書いてある本が一冊もない。
      不織布を張る。これで自生地の霧の光を再現できる。影が出来ない光にすること。
      これだけで殆どのランは喜ぶ。(サギソウ、シランなどは紫外線と直光を好む・・・)
      散光下で通気がよいと気温と葉温に大きな差がなくなる。このことが最も大切なこと。

     4 最低温度から最高温度までの上昇時間をゆっくり5,6時間にすること。(気温でなく葉温) 

     これがラン自生地の自然界の法則。これが難しい。最低温度、最高温度の適温範囲は
     ランによって大きく異なる。どんな本にもラン種類別の適温は書かれているが、
     この上昇速度、最高温度に達するまでの所要時間が書かれていない。
     外に出す前の温室栽培では、日の出から
30分で最高温度にする人もいれば、
     5時間後に最高温度にする人もいる。通気が悪いと気温は低くても葉の温度は直ぐに
     最高温度になってしまう。これが極端に株を弱らせる。この時期の衰弱が後日のナンプ病
     の原因になる。ゆっくりと上昇させるには通気と、遮光(赤外線)、紫外線、散光が深く関係する。
     5,6時間で上昇するようであれば光合成は理想になる。休眠期は無駄な消耗はしなくなる。
     葉を触って検温してください。殆どの人が葉の温度を知らない。他の植物と異なって、
     ランでは光合成を左右するのは葉の温度である。ナンプ病の原因は以上の
4項目に起因する場合が殆どである。




  上記の1から4を詳しく説明。


  1 ラン菌共生のラン栽培
     SUGOI-neの開発で、蘭界の永いこと夢であった「ラン菌共生」の栽培が可能になった。
     ラン作りなら誰でもランがラン菌と共生して生息し生き続けていることを知っている。
     知っていながら、宇井清太がSUGOI-neを開発するまで、誰も開発に成功したものいない。
     「ラン菌」の世界は、あまりに奥が深く、ましてコンポストにラン菌を入れることなど、
     夢のまた夢であった。

    ラン菌(材木腐朽菌)の世界
     地球上の約90%の植物は、何らかの菌と「共生」して生きている。
     植物を取りまく土壌の中には地上部の植物の種類より多くの微生物が
     生存する微生物が主役の世界である。
     地球上に植物が生まれたズート前から、微生物は地球に生まれ地球を支配してきた。
     後から生まれた植物が生きて行く為には、当然先達の微生物の影響を受ける。
     良い関係を持たないと生きて行けない。
     植物も多くの種類の微生物の中から、己にとって有用なものを選別区別し、共生
     関係を結ぶ。微生物の中には害を与えるものもいる。病害菌と関係を結ぶわけにはいかない。
     地球上に最後に生まれた「ラン」が生きるには、最も高度な「戦略」を用いなければ、
     菌とは共生関係を結べなかった。
       ランは進化の中で、他の植物が見捨てた不毛地でも生きる術を得た。
     ツンドラ地帯、石灰岩、樹上・・・・他の一般の植物では生きることの出来ない場所でも
     そのに生息する材木腐朽菌と共生することで生きる術を身につけた。
     この究極の生きる術が、逆に、ラン栽培を困難にしている。
     ラン菌との共生関係を削除した環境では、ランは繁殖も生き続けることも出来ない。
     これは人間でも当てはまる。
       人間の消化器官に、ビフィズス菌、乳酸菌、大腸菌・・・などがいなかったら
       食べ物を消化吸収できない。

    以上のように考えると、我々がこれまで行ってきたラン栽培、ラン菌のいない用土での
    ラン栽培というのは、いかに自然の法則、ランの進化からかけ離れたものであるか理解出来よう。
    しかし、現実において、ランの原種は約26000に及ぶ膨大な数である。自生する地域も
    地球の全域の及んでいる。その一つ一つ一つのランが共生する「菌」を探すのは至難、無謀にも
    似たものである。一口に言えば「カネ」にならない。

    更に、ラン栽培が難しいから、実際の栽培試験は学者では不可能に近く、実証が難しい。
    更に、ナドソンがランの「無菌種子播種法」を開発したことで、主要なランは、ラン菌の研究が
    なくとも、繁殖、栽培は可能になったことである。
    以上のようなことで、ラン菌の研究は、この100年、殆ど行われなかった。
    ナドソンのラン菌の養分供給の研究は、確かに科学的に正しい。
    ランの種子が発芽することで実証されている。
    しかし、ラン菌の働きは、自生地において養分の受け渡しに限られたものではないと考えられる。
    光合成の刺戟、水分供給、有用菌の善玉と病害菌の「負け組み」、菌世界のバランス・・・
    酵素、酵素補助成分の生成、ホルモンPH等広範囲にわたる。
    この殆どが解明されなていない。
    この未知分野が残されている中で、これまで私達はラン栽培を行ってきた。
    つまり、ラン栽培は「完成」されたものではないということである。
    SUGOI-neの開発は、そのようなランの世界に一石を投げるもので、
    これから、ラン菌とランの関係の謎を解く突破口になる。
    自生地におけるラン菌とランの共生関係をそこまで研究のエリアを拡大する必要があろう。
    ここに、現在のラン菌削除のラン栽培の盲点があるのではないか?
         
     
     植物に関係する微生物の中には・・・
       有機物の窒素循環をになう腐生菌
        植物、動物などの生物の死骸の有機物に含まれるたんぱく質などを窒素分解する菌。         
          EM菌のような酵母、乳酸菌、光合成細菌のように、有機物を発酵、腐敗させるもの。
       植物のセルロース、ペクチン、リグニンを分解し、炭素化合物の循環を行う菌。
        この中には材木腐朽菌のように落ち葉、枯れ葉、朽木に寄生するもの。
        生きている植物に寄生するマツタケ菌のような活物寄生菌がる。
        材木腐朽菌にはキノコのようなもの含まれる。
        植物が「共生関係」を持つものは材木腐朽菌と活物寄生菌である。
        宇井清太が新発見したラン菌は材木腐朽菌の一種である。
        ラン菌とランの共生で大きなウエイトを持つのは「炭素化合物」である「糖」である。
        ナドソンのラン種子無菌培養法は、ラン菌が行う種子への「糖」の供給を、
        人為的に供給する方法である。

        ランの種子の細胞壁は堅牢で、苛性ソーダーでも溶けないもので、
        ラン菌の酵素が細胞壁を溶かせる。
        ラン菌の菌糸が細胞壁を破り糖を供給し、これを栄養源としてランは発芽する。
        多くのランでは、水溶液の糖が浸透圧で細胞壁を通ることが出来るが、
        多くのランでは浸透しないために無菌培養出来ない。
        細胞膜の「傷つけ」を破壊し、糖を供給する方法もある。
        ラン菌が出す「酵素」。
        これをランは功妙に利用している。
        一つ間違えば敵になる菌を、利用する・・・この進化の、ランのしたたかな戦略は、
        敵の敵は・・・味方という政治の世界と似ている。

        クロレラ。
        人間の消化液では融かすことが出来ない。
        ランの種子の細胞壁と同じ。
        ナメクジの消化液は融かせる。
        ランの種子もナメクジが食べるが、最も進化したランの種子の細胞壁と、
        原始的な「クロレラ」の細胞壁が非常に似ている性質を持つのは驚きである。
       
       ランが自生する林床は、植物の落ち葉、朽木、動物、昆虫、ミミズ・・・等の死骸が
       堆積する場所である。
       この死骸の養分を分解し栄養源にして、微生物は生きている。
       この植物、動物の死骸を分解する菌を「腐生菌」と呼ぶが、菌の進化も多種にわたり、
       ランの多くは材木腐朽菌を共生菌として選んだ。
       材木腐朽菌は植物の死骸のセルロース、リグニン、ペクチンを分解融かし植物の成分を
       ランに供給する。代わりに、植物からは光合成で作られた「糖」を供給され、この糖を
       エネルギーにして菌糸を伸ばす。又は、朽木、枯れ葉などの植物の死骸細胞から養分、
       糖を吸収してランに供給する。
       材木腐朽菌のラン菌は、窒素循環のみでなく、炭素循環に深い関係があるから、
       逆に、この炭素化合物の「糖」をラン菌からもらい生きる「腐生ラン」となったものもある。
       この糖の研究から、近年、ユリ科植物にブドー糖潅注、ブドー糖の葉面散布の技術
       が生まれた。
       このラン菌が生産する「糖」に着目したのがナドソンで、現在、ランの無菌播種、
       メリクロンの培地に多量の「砂糖」を添加するのは、ナドソンの材木腐朽菌の「糖」
       研究による。しかしラン菌とランの関係は、養分関係だけではなく、
       前記したように水分供給、光合成の刺戟、燐酸の吸収・・・などに関わるから、
       ナドソンが拓いたものは、ラン菌の働きの一部分に過ぎない。
       
       ランは乳酸菌、酵母・・・をパートナーに選ばなかった。
       この理由で、ラン栽培にEM菌(乳酸菌、酵母)を与えても殆ど効果はない。
       パートナーに選ばなかった理由は、酵母などは発酵・・・アルコールという
       炭素循環で、ランと適合しなかったためと考えられる。

   
本当にそうか?
      ランとラン菌の共生関係で、ランの発芽にはラン菌の存在が絶対の条件であるが、
      生長して、ある大きさになれば「ラン菌」のとの共生関係がなくとも生存出来ると
      考えられている。
      この考え方にたって、現在のラン栽培は行なわれている。
      本当にそうか?
      事実、無菌の培地で実生、メリクロンして、その苗をラン菌のいないコンポストで栽培しても、
      肥料を与えればラン栽培は可能である。
      バンダなどでは「木枠」栽培も行われている。

      SUGOI-ne栽培に「?」と疑問を投げる人は、ここのところである。
      「反論」する人の論理である。
      だが、ランが・・・あるステージ以後、ラン菌とパートナー関係を清算する・・・・
      という根拠は、前記の無菌培養で発芽、苗生産できるということからである。
      確かに、これまでラン菌削除のコンポストで栽培してきた。
      しかし、作れば作るほどラン栽培は難しい・・・。
      この問題はなぜに起こる。
      ラン菌削除のラン栽培。
      ここに大きな盲点があるのではないか?
      宇井清太の疑問である。
      自生地におけるランとラン菌の関係は、ランが生長したある段階で、
      突如、共生関係が切れるということはありえない。
      共生関係を解消することなどありえない。
      環境がよければ、ラン菌の助を借りないでも生きられるということと、
      共生関係が解消するということは異なる。
      
ランが発芽し、生育するということと、ランが健康で、健康を持続可能にするという
      ことは根本から異なるということである。

      自生地で何百年も生き続けられるランが鉢に植えると弱る。
      株の勢を維持できない。
      ナンプ病が「勝組み」になってランを冒す。
      この問題は、栽培技術だけの問題なのか。
      自然は厳しい。
      悪環境で簡単に枯れるのであれば、自生地でも絶種する。
      ラン菌が・・・助けているのではなか?
      ナンプ菌をラン株の周囲から撃退しているのではないか。

          
SUGOI-neで植えてもナンプ病が発生する場合がある。
          なぜか。
          SUGOI-neに植える前に、株の中にナンプ病細菌が潜んでいる場合である。
          このような場合は、なんともならない。
          前年の栽培に問題があるからである。
          ナンプ病は環境病である。
          株を弱らせる環境。
          自生地とどこか大きく異なることをしている。
                  


      ラン栽培は、自生地を真似る栽培である。
      相当自生地の環境に近い条件で栽培している。
      最も自生地と異なる条件は「ラン菌」がいるか、いないか・・・ということである。

      株勢を維持、持続できない!!
      現在のラン栽培はこの「壁」を破ることが出来ない!!
      なぜか。
      SUGOI-ne栽培ではどうか。
      「株勢」持続できる!!
      更に向上させることも可能である。
        この違いは、どこから出てくるのか?
      宇井清太は「ラン菌」であると考える。
      ランは・・・ズートラン菌との共生関係を持ち生きつづけると考えれば、
      この疑問は解けるからである。
         菌根菌の働きは未だ解明されない段階で、簡単にランは、ある大きさになると
         ラン菌を必要としない・・・と言えるのか?
         SUGOI-neは根本から、この問題に疑問を投げる。
         ラン菌と光合成の関係は、そこまでまだ科学は進歩していない!!
         未知の領域が・・・・広がっている。
     ランの学問は「植物分類学」。
     ラン菌の学問は未解決のまま残されている。
     宇井清太のラン菌発見と、ラン菌入りのSUGOI-neで、これから、この未知の分野に
     光を当てることになる。

     SUGOI-ne1号には、高い濃度で、植物に必要な成分が確かに含んでいる。
     だが、それだけで、驚異の生育を持続維持出来るだろうか?
     「菌根菌」は養分の少ない土壌に生息して、植物の根が届かない場所から
     養分を取り込み、植物に送る働きを特徴とする。
     この菌糸の働きこそSUGOI-neの特徴である。

    現在使われている水ゴケ、軽石、バーク・・・などのコンポストは、
    前記の「養分の少ない土壌」である。
    しかし、働いてくれるラン菌がいないから、人間が「肥料」を与えて補う。
    「肥料」を与えることまでは出来るが、その先は出来ない。
    人間がラン菌の働きは出来ない。
    私たちの管理はベストではない。
    自然界ではありえないような土壌環境条件も作ってしまう。
    このような時、ラン菌がいない場合は直接ランに影響してしまう。
    自生地ではラン菌が相当の部分補う。
    水分が足りなければ、何m先から水分を取りランに供給してくれる。
    吸えない燐酸を吸えるえるようにしてくれる。
    PHも調節してくれる。
    こういうことがラン菌のいないコンポストではない。

    ランが体調を崩すと立ち直れない。
    素晴らしい栽培技術を持っていれば、ランの微妙な変化、シグナルを感知し、
    対応出来るかもしれないが・・・・。
    ラン栽培が上手な人と、下手な人の格差が極端に開くのは、
    ラン菌がいないコンポストが大きく関係していると考えられる。
    SUGOI-neで植えると、初心者でも相当な栽培が出来るのは、
    SUGOI-neのラン菌が、未熟な栽培管理、技術をカバーしていると考られる。
    自生地のおけるある程度の環境の変化に耐えられるようにラン菌と共生している。
    だから、ラン菌入りの自生地再現SUGOI-neは無造作に出来る。
    ラン菌が働くからである。
    
    こういう見方をすれば、SUGOI-neの素晴らしい生育を説明できる。
    ナドソンの研究は、ラン菌の一部分を解明したに過ぎない。
    材木腐朽菌の世界は、もっともっと広いと考えらている・・・・現在は。
    植物と共生菌の研究は、始まったばかりである。
    ランにおいてはナドソン以後停止したままである。
    
           
 SUGOI-neが拓く新世界と問題提起
    1 ランは「ラン菌」がいなくともいいのか。
       ランの進化は、そのように単純なものなのか?

       現在主要なランの多くは無菌培養された実生苗、メリクロン苗を用い栽培さている。
       ナドソンがこの技術を開発してから約100年、この無菌培養で作られた苗で栽培
       されてきた。この間ランは「ラン菌」と出会うことは殆どない水ゴケ、軽石、バーク
       等で栽培されてきた。
       ラン菌削除の栽培が「常識化」している。
       誰も疑問を感じないできた。
       
       水と肥料でランは作れる。
       本当にそうか。
       自生地では無肥料で生きられる。

   2  病害多発の問題はラン菌と無関係なのか。
       ウイルス、ナンプ病・・・などの問題は、本とにラン菌と関係ないのか。
       自生地における菌の世界の善玉菌、悪玉菌の力関係。
       自生地では誰も薬剤散布はしないのにランが生き続けられるのはなぜか。

   3  根腐れはラン菌と関係ないのか。
       自生地では根腐れは置きにくいのに、栽培株では起きるのか。
       根腐れにラン菌は関係ないのか。

   4  作落ち、絶種はラン菌と関係ないのか。
       光合成の刺戟、悪環境に対する抵抗力・・・・。
   
   5  パフィオなどの石灰岩でも自生できるのはなぜか。
       ラン菌が関係していないのか。本当に石灰岩が好きだから自生しているのか?

     
   6 SUGOI-ne栽培では1、2,3,4、5の問題はほぼ解決できる。なぜか。
      SUGOI-neの素晴らしい生育はなぜなのか。

   7 花色、花保ちはどうか。
      SUGOI-ne植えの花は花色が鮮明である。
      ラン菌のいない用土での花色は・・・・本当の花色なのか?
      カトレア、シンビ、カンラン・・・・などでは、SUGOI-neの花色は変化する。
      素晴らしい力のある透明感のある花になる。
      品格ある花になる。
      肥料で咲かせた花とまるで異なる花になる。
      花保ちが抜群に良くなる。
      花の重量が重い花になる。
      他のコンポストの約2倍になる。是は株が元気になるからだけなのか?
      ラン菌の働きが直接関係しているのではないか


  SUGOI-neは、自然の法則、ランの進化を見据えて開発した
   世界初の「ラン菌入り」の究極のコンポストである!!
   今後、SUGOI-neを超えるコンポストは開発されることはない。
   今、SUGOI-neに関心がない人も、
    無視する人も・・・やがてSUGOI-neを使わないではいられなくなる。
    なぜなら、SUGOI-neは自然の法則、科学的に・・・真理、真実だからである。
    何よりも・・・ランが喜ぶからである!!




 
2 紫外線をカット、少なくすること。
    ランと紫外線。
    この関係がラン栽培で問題にされたことはほとんどない。
    不思議なことである。
    植物の進化の歴史は紫外線から身を護ることに大きなウエートを占めている。
    地球に最後に生まれたランが「紫外線」対策をしなかったとは考えられない。

    1 強い紫外線から身を護る進化。
    2 強い紫外線を避ける進化。
    3 全部の光を必要としない進化。

   植物は以上の進化の道を選んだが、ランも同じ進化をした。
   光全体に適応する進化。
   紫外線に適応する進化。
   26000の原種の進化を光、紫外線の方向から分類すると、
   自生地というのは、一定の光、紫外線条件の範囲にあることが解かる。
     ラン菌も絶対の条件。
     紫外線も絶対の条件がある。
     プロトコームが死なない・・・紫外線。
   この二つの進化の方向があるが、ラン栽培では、紫外線に適応する進化の方向から
   光を論じられてこなかった。
   本当にそれでよいのか?    
   これまでのランの栽培は「光」全体に対する対策が主である。
      特に「紫外線」を重要に取り上げることはなかった。
   「日除け」「遮光」。
   日焼け防止のための対策。
   こんな単純なことだけで光を考えるのよいのか?
   光を考える時、主に「光合成」の方向からの研究がほとんどで、
   紫外線がランに及ぼす影響を深く追究したものはない。
    「植物育成ランプ」
    「発光ダイオード」照明による植物工場。
  光の中には可視光線の赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
  赤外線、紫外線(3種類の紫外線、殺菌灯)、遠赤外線、X線・・・・・
  ところが、ラン栽培では一まとめに「光」としている。
  簡単に日除け、遮光・・・。
  ランが自生地芽生えられる場所は限定される。
  我々の栽培場、温室などは、ランが芽生えることことが出来る条件とは程遠い!!
  ここに、ラン栽培の根本的な問題が隠されている。
  ラン菌もそうであるが、光条件もそうである。
  ランから見れば、いかに身勝手な技術、環境で行っているか、
  一つ一つ再反省、再確認、再検証しなければならない時期だろう。
  この、30年、20年で・・・ここまで日本の山から、世界の山から、
  ランが乱獲され、死んで行ったかを考えれば、
  恐らく、今、踏ん張って・・・・本当のラン栽培?を・・・確立しないと、
  本の中に咲くだけのランになるだろう。
  「幻の名品」!!
  名品を幻にするのは・・・・人間である。
  イジメの蘭栽培が横行しているからである。
  SUGOI-ne栽培は、ランが喜ぶ栽培である。
  だから、SUGOI-neは革命である。
  

   光と温度は密接な関係があり、ラン栽培に大きく関わる大問題であるが、
   それと同じようにランにとって大問題なのが紫外線問題である。
   「光」に当てると花が咲く。
   「光」が当たると日に焼ける。 植物も人間の肌も・・・・。
   「紫外線」のもたらすものである。
   
   植物は「老化」すると花が咲く。
   種族保存を急ぐためである。
    この法則を光の「紫外線」で行うのが「日に当てる」栽培である。
    このようにすると多くの花立ちになるが、それを見て「日光を好む」と
    勘違いする場合がある。
    ラン栽培でも、この勘違いが・・・・株を大きく弱らせる。
    「ダニ」の大発生、ナンプ病の大発生を誘発させる。

   
いじめると花が咲く
    人間が行う「園芸」には、このイジメテ咲かせる技術がある。
    当然ラン栽培もである。
     小さな鉢に植える。
     ラン菌のいない用土で植える。
     紫外線に当てる。
     強い光に当てる。
     水を切る。
     肥料を切る。
     低温に当てる。
     高温ニ当てる。
  人間の花を咲かせたい、見たいという身勝手な(植物から見れば)欲望は、
  一つの技術を作り上げる。
  ラン栽培では・・・当然、マメに、細やかに行われる。
  しばしば・・・ランの限界を越えて行われる。
  この中には紫外線の問題も当然含まれる。
  日本の平地の夏は、ほとんどのランにとって拷問にも似た暑さである。
  これに紫外線が重なるから・・・・死ぬほどの苦痛を与える。
  人間が、オゾン層だ、UVカットのクリーム・・・・といいながらである。


   夏の高温で葉が弱った状態に「紫外線」を当てれば、大きなダメージを与える。
   紫外線の弱い状態では、葉が高温になってもダメージは大きくはない。

   紫外線とプロトコーム。
   自生地におけるランの発芽においては、紫外線が弱いことが絶対の条件である。
   このことを考えれば、いかに紫外線が重要なことが理解出来よう。
   逆に言えば、紫外線の強いところではランは発芽できないから、
   紫外線が強い場所は自生地でありえないということである。
   少なくとも株が小さな間は、紫外線が弱い、少ない条件でなければ、
   ランは生存出来ない。

   生長と老化。
   この二つは植物の種族保存の根本である。
   より大きく育ち、多くの花を咲かせて、多くの種子を稔らせる。
   ラン栽培も突き詰めれば・・・この植物の本能の中にある。
   より大きく育てるにどうするか。
   より多くの花を咲かせるにはどうするか。
   より長く株が元気で生き続けるにはどうするか。
   そして・・・・
   どうしたら、早く小さい中から花を咲かせるか。
   どうしたら多数の花を咲かせるか。
   生長と老化のバランスの技術。
   これが究極のラン栽培の技術であるが・・・・
   ラン菌のいないコンポストでは、このバランスを維持することは、
   恐らく一人もいないであろう。

   40億年前に海中に誕生した生命、細胞。
    その時代、オゾン層のない地球には、強い紫外線が太陽から直射した。
    陸上では、いかなる生命の生きて行けない。
    「殺菌灯」に晒されている地球。
    海の中で海藻、海草・・・・が進化した。
    紫外線が弱い海の中だから生きてゆける。
    海藻、海草が行う光合成による酸素、オゾン・・・・
    段々厚くなるオゾン層が・・・・紫外線を少しづつ弱くしてゆく・・・。
    それでコケ、地衣類が水の中から上陸を始める。
    紫外線を防ぐ対策をしながら・・・・。
    堅牢な細胞壁。
    水ゴケが・・・・・この時代の紫外線防備の細胞壁を今も身につけている。
               「水ハジキ」はこの細胞壁で起こる。
               水ゴケの自生地には・・・・時に強力な紫外線が降り注ぐ。
   水ゴケをラン栽培のコンポストに考えた人は、スゴイ人である。
   この水ゴケの細胞の堅牢な細胞壁を知っていた。
   材木腐朽菌を簡単には寄せ付けない。
   「腐植に時間がかかる」。
   ゼンマイの根オスマンダ、ヘゴシダの根。
   原始的な植物のそれらの細胞壁は固い。
   腐植にさせる材木腐朽菌を容易に侵入させない。
   ヘゴでは・・・紫外線にも耐えられる。
   ランの根も・・・・。
   最も進化したランが「根被」に原始的植物のDNAを具備し身を護る。
   着生ランの空中の根が・・・なぜ生きられる?
   紫外線対策に万全の備えをしているからである。
   葉はどうか?
   バルブはどうか?
     葉の薄いリカステ、カランテ・・・・。
     葉の厚い カトレア、バンダ・・・
     化石のようなデンドロ、カトレア・・・・   

     あのヨロイのような松の外皮。
     水をはじく杉の皮・・・。
     紫外線、材木腐朽菌・・・から身を護るためである。
     ネギ、チューリップ、キャベツ、パイナップルの葉のワックス。
     紫外線から身を護り、クチクラ蒸発を防ぐ・・・。
     ランでもCYMBIDIUMの品種の中には、葉にワックスをかけるものがある。
     8月下旬の紫外線が強くなる季節に出る・・・元気の良い株に!!
     同じ品種でも元気の悪い株には出ない。

     つまり、元気の悪い株は、紫外線にも、ナンプ菌にも弱い!!
     だから、株を弱らせると・・・暑さにも負けるし、ナンプ菌にも負ける。
     消毒ではランの病気は治すことは出来ない。
     問題は病害菌にあるのではなく、株を弱らせた環境、栽培管理に問題があるからである。
     その一つの大きな要因が「紫外線」である。
     人間では「皮膚ガン」が起こるように。

     紫外線は花色、花保ちに大きく関係する。
     紫外線カットフィルム下でのラン栽培は・・・・アントキアン色素の花に問題が出る。
     このような心配も考えられた。
     宇井清太の栽培場は紫外線カットフィルムで栽培してきたが、
     素晴らしく鮮明な花色になる。
     ナスの「ナスニン」は紫外線カット下では紫にならないから、
     紫色のエビネはどうか?
     実際栽培してみると・・・・全然問題が無い。

     紫外線と「ハダニ」の関係。
     紫外線はハダニを爆発的に繁殖させる。
     種族を残す本能を呼び覚ます。
     紫外線の弱い条件下ではハダニは「不妊」になる。
     消毒しなくても良くなる。

     紫外線とナンプ病の関係。
     ランのナンプ病については、病理学の面からの防除では防ぐことが出来ない。
     病徴が現れた時は既に遅く、それから消毒しても防ぎ助けることは出来ない。
     予防の消毒を行っても大して効果は見られない。
     なぜか。
     株の衰弱が大きく関与しているからである。
     ラン株の衰弱には
       ラン菌削除。
       紫外線。
       熱中症。(通気不足)
       強光。
       肥料過剰。
       根腐れ。
       ダニ・・・・
    などなど・・・・の条件が重なり、相乗作用で関係するからである。
    その一つに株を「老化」させ、クチクラ層を破壊、あるいは健全な発達を妨げる、
    「紫外線」が大きく関与している。
    人間の皮膚の大きく影響する紫外線。
    ランの葉に影響しないということはありえない。
    なぜなら、プロトコームに紫外線を当てれば・・・・短時間で死ぬ。
    そんな場所はランの自生地とはならない。
    ランの自生地というのは・・・・プロトコームが生き続けて・・・生長できる場所である!!
    ランの本で「紫外線」が記載されているものはない。
    光については・・・・間違った栽培法がこれまで行われてきた。
    温暖化が進めば進むほど、この紫外線の問題は重要になる。      

   貴重な原種を保存するには「紫外線」が重要な意味を持つ。
   大量生産大量消費のラン栽培での光、紫外線問題と、
   貴重な品種、絶滅危惧種のランの株保存栽培では、同一にすることは出来ない。
   ラン菌のいないコンポストで栽培されているラン。
   当然、自生地のランの体と異なる。
   それに紫外線が当たればどうなる?
   自生地の光を観てきて、日本での栽培に応用しても、
   ほとんど意味をなさない。
   「ラン菌」の働きを無視しているからである。
   人間だって、健康な身体であれば、強い光、紫外線にも耐えられるが、
   病気の弱った身体に、強い光、紫外線を当てればどうなるか。
   ランの弱った株が・・・次々に株が回復することなしに枯れてゆくのは、
   以上のようなことである。
   手の打ちようがようがなくなる。
   ラン菌と紫外線は、関係ないように見えるが、
   葉のクチクラ層の発達には、株の健康が大きく作用しており、
   株の健康には「ラン菌」が大きく作用しているのである。
   だから、SUGOI-ne栽培では、紫外線を弱くして、少なくして・・・・
   栽培すれば、素晴らしい生育をすることになる。

   SUGOI-neで植えて、紫外線ガンガンでは、SUGOI-neの能力は減退する。
   紫外線カットフィルムを・・・考える。
   日除け、遮光と紫外線カットは意味が異なる。
   明るくても紫外線を少なくする・・・・ことである。
   光量が同じでも・・・今は紫外線を弱くすることは出来る。
   ダイオネットでは、紫外線を弱くしようとすれば同時に暗くしてしまう。
   

 
3 散光にすること。

   日本の夏は、ランから見れば拷問かもしれない。
   拉致してきたランに、過酷な条件を与えれば死ぬ。
   当たり前のことである。

   その過酷な条件の一つに「直光」がある。
   ランとコケ。
   この関係を考察すれば「散光」と「紫外線」の問題が出てくる。
   「散光」。
   ラン栽培びおいてこの散光について書かれた本、論文はない。
   不思議なことである。
   「霧」「雲霧林」・・・・このことは、どんな本にも書かれている。
   この 「霧」「雲霧林」の光の質が重要なのである。
   「散光」。この光を各ランが自生地おいて、何時どの位の時間浴びるのか?
   その時の葉の温度は?
   ランの葉の温度は、気温、直光、散光・・・・条件で大きく変化する。
   気孔の発達した陽光植物とは、この葉温が異なるのである。
   植物の葉の細胞。
   生物生存するための限界温度は・・・・植物も動物もほぼ同じ。
   人間は汗。
   植物あ気孔。
   自然の法則の「蒸散作用」で温度を下げる。
   たんぱく質の酵素の問題である。
   
   ランの進化。
   新参者のラン。
   どこに生きる空間が残されていた?
   先達の植物は光の奪い合いで、良い光条件のところは、ほとんど占領されている。
   ランに残されたところは、先輩の植物がこぼした木漏れ日・・・・
   太陽から直接届く「直光」・・・・を充分得られなくとも生きられる!!
   そういう進化を余儀なくさせられた。

   人間というのは身勝手で、傲慢である。
   4℃気温が上昇すると、地球上の植物の40%は死滅するという。
   そういう予測が地球温暖化問題である。
   そういうことなのに、ラン栽培では・・・・
   高地の雲霧の中に自生するランを・・・・無造作に日本の下界で栽培する。
   4℃などというものではない。
   10℃以上の温度差などザラである!!
   これでは・・・・ランが枯れるのが当たり前のこと。
   霧もない!!
   紫外線は強い!!
   更に・・・体験したこともない「高温」。
   まさに、ランから見れば・・・・「拷問」。

   花を咲かせる!!
    拷問とイジメで・・・・花を咲かせる!!
    この拷問、イジメの一つに「直光」がある。

   「ファイロン」。
   今もあるのかどうか知らないが、昔、宇井清太はファイロンで栽培した。
   簡単に素晴らしいCymbidium栽培が出来た。
   このファイロンはガラス繊維を重ねたものだから「散光」だった。
   「影」が出来ない光だった。
   この影が出来ない光こそ「霧」の中の光である。
   この光では簡単にメリクロン苗を育成できた。
   
   この散光では、水滴による「ヤケド」は出来ない。
   パフィオ、コチョウランなどでの葉ヤケドは出来ない。
   自生地と異なる日本の栽培場。
   自生地に行って観察しても・・・・それを再現しようとしても・・・・
   寒冷紗、ダイオネット・・・では、自生地の霧の散光を再現できない。
   「不織布」を張る。
   この光なら・・・・少しはましな環境を作れる。
   山から「拉致」してきて、愛好するラン栽培なら・・・・
   少しでも、いたわりの優しい光・・・・「散光」をして上げたい。
   この散光にすると・・・・葉の温度が高くならない。
   急激な温度上昇を防げる!!
   扇風機など要らない!!
   これまでのラン栽培に「葉の温度」のことが欠落していた。
   不思議なことである。
   葉の温度を検温した人いない!!

   陽光性植物の場合は、気孔が発達しているから、真夏でも葉を触ってみると、
   ヒヤリとして冷たい!!
   ところが・・・・・Cymbidiumの葉は、60℃にもなる!!
   カランテも、リカステも・・・・葉はポカッと温かくなる!!
   この状態に直光が葉に当たれば、益々株は弱ることになる。
   株を保存して長生きさせるには・・・散光にすること。
   「熱帯夜」。
   この時期に、直光を当てれば、それでなくとも株が夏負けしているのに・・・・
   更に弱ることになる!!
   人間だって同じこと。
   病気上がりの時に、真夏の直光のところにいればどうなる?
   柔らかい日差しで養生するではないか。
   ランも同じこと。

   株をイジメて、花を咲かせて、一年でも早く市場に出荷する栽培。
   この栽培技術と、ランの株を大切にする栽培を混同してはならない。
   どうも、大量生産、大量消費のラン栽培技術と、
   原種、趣味栽培の技術を混同しているところに問題がある。
   種を保存するラン栽培と、消費されるためのラン栽培では、
   根本から方向が異なる。
   全く別な栽培法である。
   

   4 最低温度から最高温度までの上昇時間をゆっくり5,6時間にすること。(気温でなく葉温)

      ラン栽培での盲点がこの問題。
      これを詳しく書いた本は一冊もない。
      ラン栽培で大きく失敗する原因の一つである。
      「ナンプ病」。
      「株腐れ病」。
      この病気の原因は・・・ほとんど短時間の葉の温度上昇での株衰弱。
      ランを外に出すと元気になる。
      それは・・・・緩やかな葉の温度上昇だからである。
      問題は、外に出す前。
      温室の横窓を開ける前。
      桜が咲く・・・・1ヶ月前頃からの温室管理である。
      東洋ラン、エビネ、野生ランの温室でない蘭舎の場合は・・・・
      この急激な葉の温度上昇はない。
      だから・・・・この問題は起こらない。
      ところが、近頃、それらの栽培でも温室が使われる。
      その時、この問題が起こる。

      貴重なエビネの品種が絶種した主な原因は・・・・この葉の温度の問題である。
      ナンプ病が激しく発生する!!
      ウイルスへの抵抗力、免疫機能が著しく減退する!!
      エビネのウイルスの主なものはCymbidiumモザイクウイルスだという。
      なぜ20、30年の短期間に蔓延したのか?
      宇井清太はCymbidium、20株、5000坪で45年栽培してきた。
      Cymbidiumウイルスは、ほとんどなし!!
      エビネのウイルスはどこから来た?
      なぜ短期間に・・・・
      御蔵島のニオイが・・・・。
      御蔵島でCymbidiumウイルスが感染していたとは考えにくい。
      ウイルスの伝染経路はCymbidiumウイルスではほぼ解明されている。
      ここまで激しいウイルスの感染は、
      この葉の温度上昇速度に関係しているのではないか?
      光合成と呼吸作用のバランスを著しく崩すからである。
      崩せば、病菌、ウイルスへの免疫機能が著しく減退する。
      鞘葉の組織も弱くなる。
      土壌細菌の侵入を容易に許すことになる。
      健全な株では、病害菌も簡単には侵入できないのであるが・・・・。
      一番弱い若芽。芽だし。
      それを保護するのは鞘葉。
      この鞘葉が脆弱になる条件が・・・春先の温室の温度急上昇。
      室温が20℃のとき葉の温度が35℃。
      これでは・・・・なんともならない!!
      古い葉は極端にお弱り、光合成は現象・・・・新葉の組織を作ることが出来ない!!
      病害菌の侵入を許すことになる。
 
      ラン栽培では、室内気温より葉の温度である。
      室内の気温と葉の温度が同じようにすれば理想であるが、
      これが至難なのである。
      外に出す前の気温と葉の温度の乖離をできる限り少なくすること。

      更に最低温度から最高温度に達するまでの時間を、
      できる限り長時間にすること。
      5、6時間かけて・・・・最高温度にすること。

     この温度管理が「温室」では極めて難しく、困難。
     低温室。
     中温室。
     高温室。
      それぞれ温度管理が異なるが、最低温度が異なるから、
      そこから最高温度までゆっくり上昇させるのが理想。

      「温度較差」。
      ランの種類によって、この理想的な温度較差が異なるからややこしくなる。
      多くの種類を狭い空間に同居。
      どれに合わせたらよいか解からなくなる。
      温室の窓の開閉、温度管理は「高温のラン」に合わせて行うから、
      最低温度の低い種類のランにとっては「拷問」「熱中症」に合わされてしまう。
      カトレアの上手な人がシンビが作れない!!
      この葉の温度の問題である。

      理想的な気温の最低温度と最高温度の較差。
       ランの本には、自生地の気象研究から、このことはかかれている。
       日本の夏は暑い。
       温度が高い。
       だから、株が弱る。
       この書き方は正しい。
       しかし、本とに正しいかというと、正しくない。

     葉の温度の最低温度と最高温度の較差。
      このことを知らないと、温室の温度管理を間違えて、
      春先に、極端に株を弱らせてしまう。
      これが・・・・二、3ヶ月後に・・・・株腐れ、ナンプ病に侵されることになる。
      夏に温度が高いためでなくて・・・・
      春先の温度の低い時に、温室の中での葉の温度が、
      自生地にありえない温度になっている。
      この時期のダメージというのは、夏の高温よりも大きい。
      特に自生地が低温のところに自生しているラン。
      「蘭舎」と「温室」の違いである。

      
      このことがキュウリ栽培などと異なる。
      キュウリなどでは、日の出から短時間で最高適温にすると光合成が盛んになる。
      「尻コケ」のキュウリがでない。
      ランは・・・・それとは異なる。
      緩やかな上昇が絶対の条件である。
      このようにすると「ナンプ病」は発生しない。
      このような温度上昇にするには、通気をするタイミングを早めにすること。
      この緩やかな上昇を行うには、換気扇、横窓の開閉のみでは出来ない場合がある。
      このような温室では、紫外線カット、遮光、散光と併用すると上手くできる。
      「ランは通気を好む」。
      この意味は・・・・密閉した車内で熱中症で赤ちゃんが死ぬ。
      これと同じようにランをしないためである。
      温室も車も密閉すれば・・・同じことだからである。ランも死ぬ。
      密閉状態ではランの葉は急激に上昇する。
      室内気温の上昇速度より早い。
      温度を考える場合。
       室内温度。
       葉の温度・・・・を共に考えて温度管理しなければならない。
     この温度の上昇速度には、前記したように遮光のほかに散光も通気も関係する。
     それにダメージを重ねるのが紫外線である。
     複雑な条件が幾重にも絡まるから・・・・

     どうやれば、葉の温度を緩やかに上昇させることができるのか。
     一番良いのは・・・・外気を温室に入れること。
     大気生動が・・・自然に起こる。
     大氣の対流が外と温室内の温度差で・・・・起こる。

     この大気生動と温室内での扇風機で風を回すのでは・・・意味が異なる。
     温室内での風の循環では葉の温度は下がらない!!

      
     


      

 
       
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